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寝苦しくて夜中に何度も目が覚める。朝起きても疲れが抜けていない——夏の夜は、こんな悩みがつきものです。
じつは夏の眠りの質は、気合いではなく寝室の環境で大きく変わります。この記事では、睡眠の専門家の知見も参考にしながら、夜のエアコンの使い方と寝室の整え方を中心に、今夜からできる工夫をまとめます。暑さ対策グッズ全般ではなく、あくまで「眠るための寝室づくり」にしぼって紹介します。
なぜ夏の夜は眠りが浅くなるのか
人は眠るとき、体の内部の温度(深部体温)がゆるやかに下がることで、自然な眠りに入っていくと言われています。ところが夏の夜は室温や湿度が高く、体から熱がうまく逃げにくいため、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めやすくなったりします。
つまり夏の快眠のカギは、寝室の温度・湿度をととのえて、体の熱を逃がしやすくすること。まずはここから見直していきましょう。
睡眠の専門家も勧める「夏はエアコンをつけっぱなし」という考え方
「エアコンをつけっぱなしで寝るのは体に悪いのでは?」と感じる方は多いかもしれません。しかし睡眠の観点からは、逆の見方もあります。
世界的な睡眠学者である柳沢正史氏(筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 機構長)は、真夏はエアコンを朝までつけっぱなしにすることをすすめるという考え方を紹介しています。タイマーで途中に切れると、その瞬間に寝苦しくなって目が覚めてしまうことが多いから、という理由です(出典:S’UIMIN「睡眠学者・柳沢正史が教える よりよい睡眠のための12箇条」)。
もちろん、快適な温度は体質や住まいによって違うので「必ずつけっぱなしが正解」というわけではありません。ただ、「朝まで快適な温度を保つことを優先する」という視点は、夏の快眠づくりの参考になります。
「でも電気代が心配…」への答え
つけっぱなしで気になるのが電気代です。ここは使い方の工夫でかなり抑えられます。
- サーキュレーターや扇風機を併用して、冷たい空気を部屋全体に循環させる
- 設定温度を下げすぎない
- フィルターをこまめに掃除する
くわしいやり方は、次の記事でまとめています。あわせて読むと「快眠のためにつけっぱなし。でも電気代は工夫で抑える」を両立しやすくなります。
夏の寝室を整える3つのポイント
① 温度と湿度を「朝まで快適」に保つ
エアコンの設定温度は、朝まで寝苦しくならない範囲で調整しましょう。暑がりの人は低め、冷えが気になる人は高めなど、自分が快適に感じる温度が基準です。あわせて湿度も大切で、じめじめしていると同じ温度でも寝苦しく感じます。除湿(ドライ)運転を使ったり、温湿度計で寝室の状態を「見える化」したりするのがおすすめです。
② 光をさえぎって暗くする
寝室はできるだけ暗いほうが眠りやすいと言われています。夏は朝日が昇るのが早いため、遮光カーテンで朝の光をコントロールすると、早すぎる目覚めを防ぎやすくなります。
③ 音をおさえて静かにする
眠っている間は音の刺激に敏感になります。外の物音や生活音が気になる場合は、耳栓や、一定時間で消えるタイマー付きの音楽などで対策すると、途中で目が覚めにくくなります。
夏の快眠を助ける寝室グッズ(種類と選び方)
ここでは、夏の寝室を整えるのに役立つ定番アイテムを、種類と選び方で紹介します。具体的な商品は、Amazonや楽天でレビューや価格を比べながら選ぶのがおすすめです。
サーキュレーター|冷気を循環させる
エアコンの冷たい空気は下にたまりがち。サーキュレーターで循環させると、設定温度を下げすぎなくても涼しさが行きわたります。選ぶときは静音性(寝室で使うので運転音は要チェック)、首振り機能、部屋の広さに合った風量を目安に。運転音が気になる場合は、静音性をうたったモデルやDCモーター搭載タイプも候補になります。
筆者が実際に使って良かったのは、山善のDCモーター搭載のサーキュレーターです。エアコンの冷気を部屋に行きわたらせるのに役立っていて、筆者の環境では、夜に使っても運転音が気になりにくいのが気に入っています。
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接触冷感の敷きパッド・シーツ|寝具のひんやり感
触れたときにひんやり感じる寝具です。選ぶときは、ひんやり度の目安になるQ-max値、肌ざわりや吸湿性、洗濯できるかをチェック。ひんやり感の感じ方には個人差があり、エアコンと併用すると快適さを感じやすくなります。
寝具では、筆者はニトリの接触冷感の敷きパッドを使っていて、横になったときのひんやり感が気に入っています。同じような接触冷感の寝具は、Amazonや楽天でも選べます。
温湿度計|寝室環境を見える化
「なんとなく暑い」を数字で把握できると、エアコンや除湿の調整がしやすくなります。選ぶときは湿度も表示されるもの、寝室から見やすい大きさ・文字を目安に。
遮光カーテン|朝の光をコントロール
夏の早朝の光で目が覚めてしまう人に。遮光の強さは遮光等級(1級がもっとも暗い)が目安です。窓のサイズに合うものを選びましょう。
耳栓・アイマスク|音と光の刺激を減らす
手軽に「静けさ」と「暗さ」を足せるアイテムです。耳栓は遮音性とつけ心地、アイマスクは圧迫感の少なさを目安に選ぶと、寝ている間も外れにくく快適です。
日中どうしてもつらい日は「パワーナップ」
夜の睡眠がどうしても足りない日は、日中の短い仮眠(パワーナップ)が役立ちます。S’UIMINのコラムによると、15〜20分程度、遅くとも午後2時ごろまでにとるのがコツ。20分を超えて深く眠ると、目覚めの不快感が強くなりやすいと言われています(出典:S’UIMIN)。
よくある質問(FAQ)
Q. 夏、エアコンは一晩中つけていても大丈夫?
A. 快適な温度を保てれば、朝までつけておくほうがよく眠れるという考え方があります(睡眠学者・柳沢氏)。設定温度は自分が寝苦しくない範囲で。電気代が気になる場合はサーキュレーター併用などで抑えられます。
Q. 扇風機やサーキュレーターだけで夏の夜を乗り切れますか?
A. 熱帯夜は風だけでは難しいこともあります。エアコンと併用し、冷気を循環させるのが効率的です。
Q. 接触冷感の寝具は本当に涼しいですか?
A. 触れたときのひんやり感が特徴で、感じ方には個人差があります。エアコンや除湿とあわせて使うと、より快適さを感じやすくなります。
Q. 寝る前のスマホはやめたほうがいいですか?
A. 光だけでなく、刺激の強い情報(動画やSNSを次々に見るなど)も眠りを妨げやすいと言われています。リラックスできる使い方なら神経質になりすぎなくてよい、という見方もあります(柳沢氏)。
まとめ|夏の快眠は「寝室を整える」ことから
夏の寝苦しさは、根性ではなく寝室環境で変えられます。
- エアコンは「朝まで快適な温度を保つ」ことを優先(つけっぱなしという選択肢も)
- 電気代は、サーキュレーター併用などの工夫で抑える
- 温度・湿度・暗さ・静けさをととのえる
- 冷感寝具・温湿度計・遮光カーテンなどは、種類と選び方で自分に合うものを
できることから一つずつ。今夜の眠りが少しでもラクになりますように。
